電話コンバージョンを計測する方法(Yahoo!スポンサードサーチ編)

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電話コンバージョンを計測する方法

今回は、Yahoo!スポンサードサーチ経由でサイトに訪問したユーザーが、電話発信リンクをタップした件数を計測する方法をご紹介します。

※1.以下、広告経由で訪問したユーザーが電話発信リンクをタップした場合を、「電話コンバージョン」と呼称します。
※2.広告表示オプションの一種である、「電話番号表示オプションのタップ数」とは別なのでご注意ください。
※3.計測されるのはあくまでもタップ回数であり、実際の発信数とは必ずしも一致しません。
※4.スマートフォンでの電話発信タップを想定しています。

●管理画面で電話タップの件数を把握できます。

なぜ、電話発信タップの計測が必要なのか?

通販サイトでの購入や会員登録、資料請求などが成果(コンバージョン)であれば、購入完了や資料請求完了という、いわゆるサンキューページが存在します。

このサンキューページにコンバージョン計測タグを埋め込む事で、どのキーワード・広告文で成果に結びついたか効果検証が可能となります。

しかしながら、電話で相談したのちに購入や受注に繋がった場合、サンキューページが存在しない為、成果を把握する事ができません。

そうすると、クライアント様に広告効果を実感して頂けず、下記のようなやり取りになりがちです。

●よくあるやり取り

といった具合に、リスティング広告の費用対効果がブラックボックス化して、広告掲載を止めてしまうケースも多くなります。

電話コンバージョンの計測を必要とするケースは、下記のようなビジネスモデルの場合です。

  1. 緊急性を要するサービス
    →水漏れ・鍵交換など、突然にニーズが発生し今すぐにでも解決が求められる場合。(水道工事・鍵交換サービスなど)
  2. 解決策が状況によって様々である
    →病気や体調不良の症状など個人差が大きい場合。状況を上手く説明しにくい場合。(薬局・専門性の高い機器の故障修理など)
  3. 電話予約が一般的である
    →飲食店やフィットネスクラブなど、チラシやフリーペーパーなどから電話で予約する事が多い場合。

上記のようなビジネスモデルを展開している場合は、電話コンバージョンは必ず計測した方が良いと思います。
それ以外の事業であっても、ホームページに電話番号を載せているのであれば計測しておいて損はないでしょう。

もちろん、Googleアナリティクスでも電話コンバージョンは計測できるので、併せて利用するとより根拠を持った分析が可能となります。

●具体的な計測設定方法(Yahoo!スポンサードサーチ編)

①ツールメニューから、コンバージョン測定をクリックします。

②コンバージョン設定をクリックします。

③コンバージョン測定の新規設定をクリックします。

④任意のコンバージョン名を入力し、コンバージョン種別にて「電話発信」を選択します。

  1. コンバージョン名(任意の名前を入力)
  2. コンバージョン種別(電話発信を選択)
  3. コンバージョン測定の目的(任意のものを選択)
  4. 計測方法(初回 or 毎回のどちらかを選択)
  5. 自動入札への利用(する or しないのどちらかを選択)
  6. 計測期間(7日以上90日以内から半角数字で入力)

上記6項目が必須項目となっています。入力が完了したら、「保存してタグを取得」をクリックします。

⑤電話発信用の新規コンバージョンタグが作成されました。

⑥ツールメニューから⑤で作成したコンバージョン名の「タグを表示」をクリックします。

⑦タグが表示されました。

[1]コンバージョン測定タグ
→電話コンバージョンを計測したいページの<body>~</body>に設置します。基本的には、電話タップができるページに全て設置します。
※グローバルナビに電話リンクボタンがある場合など、サイト内のどのページからでも発信できる場合は、全ページに設定しましょう。
※コピペでOK

[2]オンクリックイベントタグ
→ <a href=”#” onclick=”yahoo_report_conversion(‘tel:XXX-XXX-XXX’)”>XXX-XXX-XXXに電話する</a> とサンプルが表示されるので、
コピペした後、サイトに掲載している電話番号に書き換えます。

赤文字の箇所を計測したい電話番号に書き換えます。
(例)
<a href=”#” onclick=”yahoo_report_conversion(‘tel:XXX-XXX-XXX‘)”>XXX-XXX-XXXに電話する</a>

<a href=”0120-123-456” onclick=”yahoo_report_conversion(‘tel:0120-123-456‘)”>0120-123-456</a>

通常のコンバージョンタグは、購入完了ページなどのサンキューページにタグを設置すれば計測ができますが、
電話コンバージョンタグは、[1]と[2]の両方が揃って初めてタグが作動します。

タグの貼り忘れ、オンクリックイベントタグの記述間違いなどに注意しましょう。

タグ設置後は、コンバージョンテストを必ず実施しましょう。

(参考)
コンバージョン測定の新規設定(電話発信)
https://help.marketing.yahoo.co.jp/ja/?p=1169