【eCPM】YDNのIMPをCPM換算して、広告費用対効果を評価する方法

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YDNのIMPをCPM換算する方法について

今回は、クリック課金型であるYDNのインプレッションをCPM換算して、純広などのインターネット広告と費用対効果を比較する方法をご紹介します。

YDNのインプレッションをCPM換算?(何いってんだこいつ。。やばい奴かな)と思われた方、申し訳ございません。

至って真面目なお話です。順を追ってご説明したいと思います。

①そもそも、CPMとは?
CPMとは、Cost per Milleの略で広告表示1,000回あたりのコストという意味になります。つまり、インプレッションを1,000回出す為にいくらのコストを必要としたか?という指標です。

インプレッション保証型の純広告などは、インプレッション単価制を採用しているので、CPMは重要な指標となります。

一方、リスティング広告は、クリック課金型の広告なのでCPC(Cost Per Click)やCPA(Cost Per Acquisition)を中心に評価する事が多いですが、CPMもインターネット広告の世界では基本的な用語のひとつなので、覚えておいて損はないでしょう。

ちなみに、Cost per MilleのMilleは、フランス語で1,000の~という意味があります。(ラテン語という説も)Cost perは英語なのに、急になぜフランス語?と思われた方。私にも分かりません!深く考えないでおきます。

②CPMを求める方法
CPMは計算によって求められます。計算と言っても超簡単です。計算式は、広告費÷インプレッション数×1,000  です。

その上で、実際にはインプレッション課金型ではない広告のCPMを計算によって算出したものを、eCPMと呼びます。

eCPMは、effective Cost Per Milleの略です。effectiveは、効果的な~という意味の英単語です。意訳的には、実質的なCPMという理解でも問題ないかも知れません。

③実際にeCPMを求めてみましょう。
YDNの広告管理画面に入り、インプレッション数と広告を確認します。下記は、3月に実際に運用したアカウントになります。こちらを例にeCPMを計算してみます。

広告費が266,516円・インプレッション数が28,758,436回なので、eCPMは266,516円÷28,758,436回×1000=9円 という結果になりました。

めちゃくちゃ安い。。。安すぎます。Yahoo!ブランドパネルなどの純広告は、基本的に1回のIMPで1円なので、CPMは1,000円です。(1円×1,000回表示)

それを踏まえるとYDNのeCPM9円は驚異的な安さです。

④ビューインプレッションを見ないとフェアじゃないんじゃないの?
そう思われたあなた。鋭いです。日本刀の「名刀 正宗」くらい鋭いです。ビューインプレッションとは、ユーザーが視認可能な領域のインプレッションの事です。

広告の面積の50%以上が1秒以上表示された時、1ビューインプレッションとしてカウントされます。実は、YDN広告はページがブラウザに読み込まれた時点でインプレッションがカウントされる為、ページの遥かに下部のインプレッションもカウントされてしまいます。

だいぶ下までスクロールしないとユーザーは広告が表示されている事を認識すらできないのに、1インプレッションとカウントするなんて!という感じもしますよね。だからこそ、YDNはクリック課金型なわけですが。。

⑤ビューインプレッションを確認してみましょう。
広告管理画面の表示項目からビューインプレッションにチェックを入れます。

⑥ビューインプレッション(VIMP)が表示された。

ビューインプレッションを確認したところ、581,553回であった事が分かりました。

う~ん。ビューインプレッションにした瞬間、かなりIMPが減りましたね。IMPに比べてVIMPは約1/50に減少しました。

IMP盛り過ぎ疑惑?聞いてた話と違うんだが。。と思われる方もいらっしゃるかも知れません。

YDNはコスパがすごいという前提で話を進めてきたのに、一気に雲行きが怪しくなってきました。

⑦とりあえず、ビューインプレッションでeCMPを計算してみる。
ビューインプレッション数は、581,553回でしたので、eCPMは 266,516円÷581,553回×1000=458円 という結果になりました。

③で計算した衝撃のeCPM9円に比べると約50倍のコストになったものの、純広告と比べると半分以下のeCPMとなりました。

⑧まとめ
以上が、YDNのIMPをCPM換算する手順でした。課金方法が違う広告でも、指標の単位を合わせる事で新たな世界が見えてきます。

例えば、分数と小数の大きさを比較する時、単位を合わせますよね。2/19と0.1はどちらの方が大きいか?と聞かれても即答できる人は少ないと思います。(少なくとも私は分かりません)

そこで、2/19を0.10526…という風に小数になおして単位を合わせる事で、比較が容易になります。eCPMも本来単位の違うものを合わせる事で、正しく広告費用対効果を比較したり評価する事が可能になります。

eCPMは単純に便利な指標だと思って頂ければ幸いです。純広告以外にも、アフィリエイト広告などにも応用できる考え方になります。

●参考
ビューインプレッションとは
https://help.marketing.yahoo.co.jp/ja/?p=3904