インターネット広告の課金のタイミングについて

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大きく6種類ある広告課金のタイミング

電通調べの「2017年日本の広告費」によりますと、2017年の日本のインターネット広告費は1,5兆円とのこと。動画広告やスマートフォン向けの運用型広告が好調で、4年連続2ケタ成長を遂げているという結果でした。

一口にインターネット広告といっても、Yahoo!JAPANのトップページに掲載するような純広告から、クリック課金型の運用型広告や成果報酬型のアフィリエイト広告など、広告の性質や課金形態からいくつかの種類に分類する事ができます。

今回は、「課金のタイミング」という点にフォーカスをあててご説明したいと思います。

●6種類の課金形態

  1. 固定料金型
    →月額100万円など、広告表示回数・クリック数に関わらず固定型の料金体系。
  2. インプレッション課金型
    →広告1回表示あたり0.1円など表示課金型。1,000回あたりの金額で提示されるケースが多い。
  3. クリック課金型
    →広告がクリックされて初めて課金される。キーワードや掲載枠に応じて課金額は変動する。
  4. 成果報酬課金型
    →1件の申込みにつき2万円など、成果報酬型の課金体系。アフィリエイト広告はほぼこの形。
  5. 視聴課金型
    →PR動画が視聴されるごとに課金される形態。15秒以上で課金というケースもある。
  6. 通数課金型
    →メール1通あたり10円など、配信数に応じて料金が決まる形態。メール広告はほぼこの形。

●課金形態と代表的な広告メニュー名について
→ヤフーやグーグルのような大手から、ベンチャー企業まで様々なネット広告メディア(媒体)が存在しますが、下記の代表的な広告メニューを覚えておけば十分だと思います。

課金形態 代表的な広告メニュー名
固定料金型 Yahoo!プレミアムサーチディスプレイ
Yahoo!検索ハイサイト
Yahoo!プレミアムDSP
インプレッ
ション
課金型
(保証型)
Yahoo!JAPANブランドパネル
Yahoo!プライムディスプレイ
Yahoo!JAPANログインパネル
クリック
課金型
Yahoo!プロモーション広告
(SS・YDN)

Yahoo!コンテンツディスカバリー
Google広告(GS・GDN)
Gmail広告
成果報酬
課金型
アフィリエイト広告全般
視聴
課金型
YouTube広告
YDN動画広告
通数
課金型
Yahoo!ダイレクトオファー
docomoメッセージS
SPホットインフォ(au)
お知らせメール(SoftBank)

●課金形態によって、重視すべき指標(KPI)は変わってくる
→費用対効果の高い広告を選択したい時、下記の指標を見比べながら決定していくと上手くいく確率が上がります。

課金形態 重視すべき指標
固定
料金型
月額固定の費用
インプレッ
ション
課金型
(保証型)
CPM(1,000回表示あたりのコスト)
→CPMが安いほど、低額で多くの広告露出が可能となる。※クリックされなくても、表示回数に応じて費用が発生。
クリック
課金型
クリック単価(CPC)
→CPCが安いほど、低額で多くのクリック(LP誘導)を獲得できる。クリックされないと費用は発生しない。
成果報酬
課金型
成果単価
→成果単価が安いほど、低額で多くの成果を獲得できる。※別途固定費がかかるケースあり。
視聴
課金型
視聴単価
→視聴単価が安いほど、低額で多くの動画視聴を獲得できる。
通数
課金型
配信単価
→配信単価が安いほど、低額で多くのユーザーに広告メールを配信できる。

広告を配信した結果を検証したい場合は、課金形態が何であるか?を確認し前提において分析する事で、より適切な広告効果の検証が可能となります。