月間検索回数から見るビットコイン市場の可能性

月間検索回数から見るビットコイン市場の可能性

近年、新しい通貨のあり方として盛り上がりを見せる仮想通貨。ニュースやメディアで毎日のように取り上げられています。

取引所から580億円分の仮想通貨が不正流出したニュースは話題を集めると同時に、利用者やステークホルダーに大きな衝撃と不安を与えました。

しかし、それは仮想通貨という仕組み自体が否定された事にはなっていません。

ブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳技術は、取引の履歴を利用者が相互に監視し合い、改ざんを困難にしました。

この事が、通貨を成立させる為に欠かせない信用創造を機能させています。

物々交換から金本位制、基軸通貨と移り変わっていったように、インターネットとブロックチェーンによって、キャッシュレス化は今後ますます進み、現金でやり取りする機会は激減するだろうと予測されています。

そこで、今回はインターネットユーザーが仮想通貨についてどのくらい興味関心を持っているのか、Googleのキーワードプランナーを用いて考察してみたいと思います。

仮想通貨の月間検索回数を調べてみる。

①キーワードプランナーにて、「仮想通貨」と入力して「候補を取得」をクリック。

②月間検索回数が表示された。


推定月間検索回数は、135,000回でした。月間検索回数が10万回を超えればビッグキーワードと言って差し支えないと思います。

推奨入札単価は、302円とこの規模の検索回数を持つキーワードとしては安めだと思います。

2017年の実績を見ると、12月に検索回数が急増している事が分かります。

本題のビットコインの月間検索回数を調べてみる。

③「ビットコイン」と入力し、「候補を取得」をクリック。

④月間検索回数が表示された。

推定月間検索回数は、なんと脅威の550,000回！超ビッグキーワードでした。
月間55万回という検索回数がどれくらいの頻度かと言うと、

• 一日あたり18,333回
• 一時間あたり763回
• 一分あたり12回
• 一秒あたり0.2回

となります。つまり、5秒に一回は「ビットコイン」と検索がされている計算になります。1・2・3・4・5！はい、ビットコインというキーワードが誰かに検索されました。
1・2・3・4・5！はい、また検索されました！（しつこい）

キーワードマーケティングの世界ではこれほどの規模は中々お目にかかれません。

それだけ、ビットコインについて知りたい人が多いという事になります。

一方で、推奨入札単価は、270円と超ビッグキーワードの割にかなりの格安です。

「ビットコイン」というキーワードをリスティング広告で出稿している広告主は、日本の仮想通貨取引所くらいなので、検索回数が多い割に入札競争は過熱していない様子です。

2017年の実績を見ると、「仮想通貨」と同様に12月に検索回数が急増している事が分かります。

ビットコインはサトシ・ナカモトと名乗る人物が、アメリカの巨大掲示板（2chのようなもの）にその概念を論文として発表した所から始まりました。

中央銀行などを介さず、政府発行ではない通貨は既得権益を破壊し、理想の経済システムをもたらすとも言われています。

しかし、現在は仮想通貨が投機の対象になっている側面もあることから、その価値が乱高下を繰り返しています。その為、頻繁に暴落のような変動が起こりニュースになるタイミングで、検索回数も上昇しているものと思われます。

で、月間検索回数が分かったから何なの？

このブログはあくまでも、リスティング広告やWEBマーケティングがテーマなので、「ビットコインを買って儲けよう！」という話をするつもりはもちろんありません。

と言いますか、今から投資目的で参入しても中々厳しいのが現状です。草コインと言われる、まだビットコインほど有名でない仮想通貨を見つければ別かも知れませんが。。

キーワードプランナーのデータをマーケティングに活かすには？

例えば、あなたが様々なテーマを扱う情報サイトの編集長で、どのような記事を書けばよりアクセスを集める事ができるか？と悩んでいたとします。

その時に、ビットコインの記事を書いてSEOで上位表示できれば、間違いなく大量のトラフィックが集まります。

大量のトラフィックが集まれば、情報サイトとしての価値は増します。広告バナーを掲載したいという企業からのオファーも来るでしょうし、アフィリエイトで稼ぐ事もできるかも知れません。

検索意図をより深掘りしてみる。

検索意図とは、検索した人がどのような目的を持って検索したのかという動機のことです。実際には検索した本人にしか分からない事ですが、組み合わせキーワードを見れば大体の意図を推察する事ができます。

頻繁に調べられている組み合わせキーワードを確認する為に、簡単で便利な方法があります。それは、Yahoo!やGoogleの検索窓に「ビットコイン＿」のようにキーワードの後にスペースを入れる方法です。

●Yahoo!関連語検索

Yahoo!の検索窓に、ビットコインと入力し、スペースを入れます。すると、ビットコイン＋◯◯という候補が表示されます。※Yahoo!関連語と言います。

「チャート」や「買い方」、「今後」や「税金」に至るまで、みなさん色々な角度から情報を得ようとしている事が分かります。この検索に対しての「答え」を回答できるような記事を書ければ、検索結果に上位表示される確率は格段に高くなります。

「ビットコイン　坪本」って誰なんだ？みたいな検索をしている人が多い事も分かります。

●Googleサジェスト

続いて、Googleです。Googleでは関連語候補の表示の機能を「Googleサジェスト」と呼びます。サジェストは、英語で提案する・暗示する・示唆するといった意味があります。

Yahoo!と同様の組み合わせも散見されますが、「マイニング」や「仕組み」など根本的な事を知りたいという方が多いようです。

※ビットコインにおける「マイニング」とは、暗号通貨の採掘の事です。ブロックチェーンのデータベース管理は、膨大な計算処理を必要とします。その為、マイナーと呼ばれる採掘者の協力の上に成り立っています。

ブロック生成が成立すると、計算能力を提供したマイナーにはビットコインで報酬が支払われます。

いかがでしたでしょうか。ここまでが、キーワードプランナーの検索回数や関連語・サジェスト機能を使って、市場のニーズを探るという手法のご紹介でした。※あくまでも一例です。

クリック単価が高いキーワードについて

ここからは、おまけなのですがGoogleアドワーズで、クリック単価が高いキーワードについても調査してみました。

クリック単価とは、キーワードが1クリックされる度にGoogleに課金される単価の事です。

キーワードは自由入札で1クリック1円から入札できるのですが、人気のキーワードになるとクリック単価が高騰します。

●クリック単価の高いキーワード一覧
（2018年2月現在）

「医師求人」は、なんと1クリック5,000円を超えます！10回クリックされたら5万円。100回クリックされたら50万円も広告費がかかります。（恐ろしい）

「探偵」や「浮気調査」も何気に高いですね。。（意味深）。「脱毛」や「自動車保険」なども、人気のキーワードとなっています。

おまけのおまけ

筆者が野球好きな為、ナイツのように野球ネタが多く申し訳ありません。プロ野球選手の中で、今最も検索されている選手は今年からメジャーに挑戦する大谷翔平選手でした。

その検索回数は、月間36万回以上とすさまじいものの、「ビットコイン」の月間検索回数55万回には遠く及びません。「ビットコイン」の注目度、恐るべし！

最後までお読み頂き有難うございました。