Googleアドワーズで、世帯収入ごとのパフォーマンスを分析する方法(新管理画面)
Googleアドワーズは、広告をクリックしたユーザーや、購入に至ったユーザーについて、どのくらいの世帯収入なのかを分析する事ができます。こちらもYahoo!にはないGoogle独自の機能です。
年齢・性別・地域などは、Yahoo!もGoogleも分析できましたが、今回はなんと世帯収入です。
実は、世帯年収ごとに分析したりターゲティングしたりする機能は、Googleでは昔から存在していたのですが、アメリカなど一部の国と地域でしか利用できませんでした。
この度、Googleアドワーズが新バージョンにアップデートしたタイミングで、日本でも世帯収入分析が利用できるようになりました。
ところで、なんで閲覧ユーザーの世帯収入が分かるんだ。。グーグルに所得申請してたっけ?と身震いする程の凄さです。
もちろん、個人名までは特定されませんがグーグルはGoogleクラウドプラットフォームというプロダクトをリリースしているくらい、ビッグデータ解析にかなりの力を入れています。
そこで得られた大量のデータと、人工知能などでも活用される機械学習により、かなりの精度で判別できるようになってきているようです。
グーグルさんは、インド人の優秀なエンジニアを積極的に採用しているというお話もありますね。筆者には中々ついていけないレベルの世界です。。
●世帯収入分析の方法
①新管理画面ログイン後、左メニューの「ユーザー属性」をクリックします。
③世帯収入ごとのデータが表示されました。分析したい指標を選択可能です。
④コンバージョン数とコンバージョン率のデータに切り替わりました。
上記のデータはカードローン系のクライアント様の分析データなのですが、世帯収入の下位50%からのコンバージョン率が極端に高い事が分かります。それだけ、資金ニーズがある属性という事ですね。
一方で、所得上位11~20%からのコンバージョン数もそこそこある事も興味深いです。
アルバイト・主婦層・公務員・経営者など、ペルソナ的にユーザーを分析する際にも活用できると思います。
●日本の世帯年収について
平均年収などの情報は多く見受けられましたが、世帯収入となると格段に情報が少なくなる印象です。総務省統計局のデータも見ましたが、うーん。見づらい(苦笑)
調査機関によって、集計期間・方法もまちまちでした。ただ、平均世帯年収は600万円前後と表記されている事が多い印象でした。地方だと、世帯年収600万円は結構高い方なのでは?という印象です。
平均年収もそうですが、一部の高所得者層が平均をグッっと引き上げるので、うちはそんなに貰ってないんだけど。。と感じるケースも多いように思います。
そういった場合は、中央値を見ると一般的な感覚に近づいてくるかなと思います。
世帯収入分析をする際に、上位◯◯%~とだけ書かれていても、イメージが湧きにくいと思いますので、該当するであろう世帯年収を一覧表にまとめてみました。
区分 | 世帯年収(推測) |
上位10% | 1,300万円以上 |
11~20% | 1,000万円~1,299万円以下 |
21~30% | 800万円~999万円以下 |
31~40% | 600万円~799万円以下 |
41~50% | 500万円~599万円以下 |
下位50% | 499万円以下 |
※総務省統計局のデータを元に、おおよその年収をまとめたものです。あくまでも、筆者の独断と偏見なので参考程度にご理解ください。
●まとめ
- 世帯年収分析について
→Googleアドワーズの新管理画面にて、ユーザー属性のメニューから確認が可能。もちろんGS・GDNともに対応。膨大なビッグデータやユーザー行動などから類推している模様。 - 活用方法について
→高級車や高級腕時計、高所得者向けマンションなど、富裕層向けの商品を展開している場合は、間違いなくターゲティングした方がよいでしょう。どの層からのニーズがあるかはっきりしない場合は、定量データが溜まった段階で分析する事をお薦め致します。 - Googleは、すごい。いい意味で、怖い。
●参考
ユーザー属性ターゲティングについて
https://support.google.com/adwords/answer/2580383?co=ADWORDS.IsAWNCustomer%3Dfalse&hl=ja
家計調査報告(家計収支編)―平成29年(2017年)7~9月期平均速報
http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/shihanki/index.htm
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